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2018年 5月 13日 卒業担任助手ラストメッセージ~Part12~
調布校ブログをご覧の皆様、こんにちは。
久しぶりにブログを更新します、泊です。
最近読書ブームが再燃しておりまして、ここ3日でハードカバーを3冊も読破してしまいました。
読書はいいです。他人の経験に学ぶことができますからね。
ビスマルクも「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言っています。
賢者でありたいものですね!
さて、3年間担任助手として調布校で勤務してきました僕も5月で担任助手を卒業することとなりました。
というわけで、タイトルの通り、本日のブログは『担任助手ラストメッセージ』。
恐れ多くもここしばらく続いたラストメッセージシリーズの最後を飾らせていただきます。
3年間にわたって生徒の皆さんに(しばしば一緒に働いてきた仲間に対しても)なんだかエラそうにしていた僕ですが、最後にほんの少しだけ、エラそうなことを言う僕にお付き合いください。
3年間にわたって生徒の皆さんに(しばしば一緒に働いてきた仲間に対しても)なんだかエラそうにしていた僕ですが、最後にほんの少しだけ、エラそうなことを言う僕にお付き合いください。
本旨に入る前に、まずは調布校で僕にかかわったすべての人に感謝を伝えさせていただきたいと思います。
こんな私と一緒に働いてきた仲間、頼りない私たちのもとで弛まぬ努力を続けてくれた生徒のみんな。
僕の担任助手生活がここまで楽しく、今とても晴れ晴れとした気持ちでこのブログを書けているのは皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました!
さて、このブログをご覧の高校生は、東進に通っていようがいまいが、「大学受験」について少なからず考えている方だと思います。
それでは皆さんはなぜ、大学に行きたいのでしょうか?
どうして、勉強するのでしょうか?
現代の日本において、「良い」人生を送る上で「良い」大学に行くことはある意味でアタリマエの、規定路線になっています。
多くの高校生は勉強をすること、大学に行くことについて多少の疑問を持ちながら深く考えずに勉強をしていると思います。
ですから、僕のラストメッセージは、受験勉強日夜励む皆さんがこの問いについて考えるきっかけになれば、と思いながら、書きたいと思います。
まず、「なぜ勉強をするのか?」この問いに対しての僕の答えは明確です。
それは、視野を広げるため。
言葉を以って、わからないものをわかるようにするため、です。
例えば、生まれたばかりの赤ん坊は自らが「人間」であるとは理解していませんが、言葉を解し、知識を得ることによって自らが人間と呼ばれる生き物であることを知り、同じように言葉を以って周りの事象を理解していきます。
それまで混沌としていた状態のものを言葉によって秩序立てていくのです。
僕は、あらゆる「勉強」はこれの延長線上にあると考えています。勉強をすれば、言葉を通じて様々なことが理解できます。
自分にとって闇だった部分が知識の光によって少しずつ晴らしていくのが物事を学ぶ過程であると思います。enlightenmentとはよくいったものだと思いますね。
小学校、中学校では、日本に生きるうえで最低限理解していておいた方がいいことを義務として学び(厳密には学ばせてもらうことが義務ですが)、
高校ではそれの少し発展的なところを学ぶことになります。
では、大学とは。
そして大学に進学する理由とは。
「大学」というものについて知った上で考えてみてほしい問題です。
そして大学に進学する理由とは。
「大学」というものについて知った上で考えてみてほしい問題です。
大学とは、論文を読み、書くための教育機関です。
大学の授業はそのためにありますし、受験勉強だってそのための下地になっています。
論文を読み、学んだことに対して、論文を書くことで自分の発見を既存の学問の中に付加する行為が大学における教育の目的です。
ただ現代の日本の大学生で、そんなことを考えながらすごしている人はあまり多くないように思います。
とりあえず入試さえ突破してしまえばあとは適当に卒業して、良い就職先が探せれば、程度ですごしている人も多いことでしょう。
僕だって、あまり精力的な「学生」であるとは言えません。
それは、大学進学率が50%を超える時代となり、大学の社会的なポジションが時代と共に変わってしまったからだといえるかもしれません。
(明治の文学に描かれている学生像を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。)
(明治の文学に描かれている学生像を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。)
大学の「こう在りたい」という本来の姿と、社会の「こうであってほしい」という要請がミスマッチを起こして、大学はいわば「社会人養成機関」の様相を濃くしていっています。
そんな感じですから日本の大学の国際競争力はかなり低下しているようです。
アジアの大学ランキングでも日本はトップの座を追われて久しいです。大学の本文であるはずの論文が書かれている件数も先進国の中でかなり低い位置に甘んじているようです。
日本の大学、ひいては科学が立ち行かなくなるのも時間の問題かもしれません。
皆さんが進学するのは、そんなところです。そういったところを踏まえて、なぜ大学に行くのか、そこでどう振舞うのかを考えてみてください。
…と、まあ、色々と書いては見たんですが中々に取り留めのない文章になってしまいましたね。すみません。
ダラダラと書いてきましたが、僕が伝えたいことは、この2つです。
①勉強をすれば、その分世界は明るくなる(見晴らしがよくなる)。
どうして勉強するのか、についてはここに書いたことは僕の持論です。皆さんも自分なりの答えを用意してみてください。
②皆さんが進学する大学の本来の姿と現在の姿
大学というものの現状を知った上で自身が取る立場を決めてほしいと思います。
では、皆さんのすばらしい学生生活を願って、僕のラストメッセージ、それから今年度の担任助手ラストメッセージを締めくくりたいと思います!
最後までお付き合いくださりありがとうございました。これからも調布校ブログをどうぞよろしく!
調布校担任助手 泊駿太郎